年賀状出来

後顧の憂いをなくすべく、今日のうちに年賀状を完成させようと誓った次第であった。

そんなわけで、国家試験の勉強は1時間程度で切り上げ、片道40分の郵便局に年賀はがきを買いに行く。誤解のないように言っておくが僕の住んでいる場所はそんなに辺鄙な場所ではない。確かに校区内に簡易郵便局すら存在しないが、天下の国道3号線がそばを通っている。合唱仲間のHちゃんが勤める郵便局に買いに行ったのだ。誤解のないように言っておくがHちゃんと僕とは合唱仲間という名の特別な関係である。

そして早速下絵を描き始めた。かわいい柴犬の下絵が出来上がったところでスキャナを起動すると、なんと既に壊れていた。だいぶん長い間使わずにほったらかしていたので、廃用性萎縮をきたしたものと考えられる。所詮、職種が教師やデザイナーなどではない通常の家庭にあるスキャナなんてこんなもんだろう。それでも5年くらい使ったので上等だ。

そこでデジカメで下絵を撮ってみたところ、デジカメのスマメ(SmartMediaの略、懐)のデータを認識してくれない。デジカメ側でフォーマットしてしまうと、Windows2000やXPでは認識してくれなくなってしまうのを忘れていた。パソコン側でフォーマットしようかと考えたが、2004年3月の韓国旅行からの写真がすべてパァになると思うと怖くて出来なかった。

雪の降りしきる中で廃用性萎縮のスキャナを叩き壊したあと、下絵を参考にマウスで一から描画。マウスで斜め下へ向かう線をきれいに描くのは骨が折れる。ボール入りのマウスを掃除したことのある人なら分かるだろうが、斜めの線は構造的に苦手なのがマウスという器械だ。だからといって一年に一回か二回イラストを描くためにペンタブレットを買うのもどうかと思うくらいの画力だからペンタブレットなんか要らない。

……ホントは欲しいけど置く場所がないのだ。いくら小さくたって場所とるし!

それはいいとして、3時間ほどかかって年賀状の絵が完成した。未(ひつじ)年以来の納得の出来栄えだ。未年は「嘘つきのハンスが、爆走するヒツジの背中にまたがって『狼が来た!』と叫んでいる」絵柄で会心の作だったが、申年の「僕の顔をしたサル」はやたら怖かったし、酉年の「Le Coq Sportif」のパクリ「Le Coq Musique」はヒネりもなければかわいくもなかった。今年のは、自分で言うのもなんだが、ヤバい。マジかわいい。飼いたい。もともとあったかくてやわらかくてかわいいものが大好きな僕の性が炸裂している感じ?