靖国神社に参拝しました!

有名な拝殿

6月4日から5日にかけて東京に行ってまいりました。その第一の目的は逢い引きであったわけだが、第二の目的はこの靖国参拝でありました。ちなみに第三の目的は友人の結婚式への出席。

5日早朝、品川の宿を出てJR品川駅より市ヶ谷に向かう。靖国通りを目的地へ向かっていくと、靖国神社の壁が見えてきた。入り口が見えたのではいっていくと、これは南門であり、目の前にいきなりあの拝殿が現れてしまった。これはしまった。ちゃんと参道を通るつもりだったのに。地図で確認しなかったからなあ。しかし拝殿を前にして参拝しないのもなんだから、先ずは参拝いたしました。そしてお守りを購入。この神社の創建趣旨から考えても「学業御守」はなんかおかしい気はするけど……まあ、国の守りになるようなすばらしい学問ができるということなんでしょう。

順序が逆になったが、参拝後、参道を後ずさり。一列になって参拝する右翼の人々を見かける。軍服風のおかしな格好をして足並みをそろえて東門(金色の菊の御紋がはまっている大きな門)を出てくる様子はまるでドリフのコントだ。そして髪は茶髪。お前らみたいなふざけたふぬけた奴らに本当に大和魂があるのか?

初代国防長官であった大村益次郎の像の横を後ずさりしていくと、巨大な第一鳥居。40メートルくらいあるのかなあ。かなり離れないとケータイの画面におさまらない。こんなでかい鳥居は見たことがない。そして再び第一鳥居をくぐって正規の参道を登り、再び拝殿まで至った。

そのあと隣接する軍事博物館・遊就館を見学。入り口にはゼロ戦などが一見誇らしげに展示してあるが、決して戦争を礼賛している施設なんかではない。幕末の外国船来襲に始まったわが国の国防の歴史を展示している。迫り来る列強の跫音の中で、必死になって国力を増強させていった歴史が様々な展示品を通じて描かれる。そして終戦までの展示が終わったあとに靖国に祭られた神々の肖像が続く。遺品や手紙、新聞紙に走り書きされた辞世の句などを見ていると、背筋に震えが来た。この施設の設立目的は「英霊の顕彰」と「日本近代史の真実を明らかにすること」(遊就館ホームページ)とあるが、何であれこの施設を見学した人で不戦の誓いをしないものはないだろう。今の生活があるのもこうした尊い犠牲の上にあることに思いを馳せ、これ以上英霊を増やしてはならないと考えるだろう。

思うに、遊就館は逆に、その人の潜在意識を露わにするのではないだろうか。戦争をしたくないと思っている人は不戦の誓いをするし、戦争をしたいと思っている人には好戦的な施設と映るのではないか。

せっかくの遊就館も、終わりの方は友人の結婚式の時間が迫っていたためかなりばたばたになってしまった。なんとかお土産を買い、出てくると参道は多くの人々で賑わっていた。田原総一郎はこの人々がみな「下品な」顔をしているとでも言うのだろうか。確かに下品なバカ右翼はいたが。これもまた、遊就館と同じで、下品な顔をしている人がひとの顔を見て下品だと言うのだろうな。市ヶ谷の駅から第三の目的地に向かった。