グローリア〜

午後から夜までずっと合唱の練習。1時から「Gloria」の練習(2月13日の日記参照)。正式にトップテナーに移る。前回は初見でやっていたのでなかなかつらかったが、今回はきちんとトップテナーの音取りをしてきたから、自信を持って歌えた。

5時からは久留米カンマーコール。先日朝日作曲賞に向けて作曲した組曲の第1曲、「誕生日」をさせてもらった。いつもは女声がチャペル、男声が集会所で音取りをしているのだが、今日は男声がいつも使う部屋が使えず、全員がチャペルで音取りをしたので効率が悪く、今日は前半までしか終わらなかった。しかし、できかけの状況でも、意図した通りの響きがちゃんと書けているようだったので満足。問題は後半部分だ。

そして、2月13日の日記で書いた団長さんの病気だが、先日手術が無事に終了したことは知っていたが、なんとご本人が練習に現れた!すばらしい回復ぶりである。まだ歌ったりは出来ないとのことだったが、ちゃんと後ろの方まで通る声で挨拶されたので、もしかすると歌ったって大丈夫なのかもしれない。後遺症や術後合併症が現れる可能性は90〜100%と言われていたそうだが、手術担当医の腕前がすばらしかったのだろう。まだ晩期合併症の恐れはあるけれど、ひとまず、よかったよかった!

団長さんが受けたのはカテーテル手術で、いわゆる血管内外科と呼ばれている新分野である。脳の動脈の入り口に出来た動脈瘤の中にプラチナのコイルを突っ込んで、動脈瘤の中にわざと血栓を作ってがちがちに固めてしまうのである。動脈瘤は破裂した時が怖いが、固めてしまえば心配ない。入り口の広い動脈瘤だとその血栓が外れて飛んでいってしまう恐れがあるが、この手術ができたということはおそらく大丈夫だったのだろう。局所麻酔だけでやったので、血管の中をカテーテルが這う感覚、バルーンが膨らむ感覚があったそうである。うむむ、想像も出来ない…… しかも入ったプラチナコイルは総額180万円!車一台、頭の中に入っていると団長さんは笑っていた。もちろん保険がきくので手出しはわずかなものだが。今後は血圧が高くなり過ぎないように注意する、とおっしゃっていた。