キヤノンPowerShot A530のレビューなど

ん、いいんじゃない?コレ。


これだけで済ますとさすがにだめだろうから、もうちょっと書く。

うちにはフィルム一眼レフEOSシリーズの初代、EOS650というマシンがあった。いや、精確には今もあって、どっかに埋もれている。この初代機には同時に発売された上位機種620というのもあった。それは高いので650で手を打ったわけだが、PSA530にもPSA540という上位機種が同時に発売され、それはチト高いので530で手を打ったのだった。考えてみると俺のモノの選び方はいつもこんな感じ。最上位機種の一段か二段下を狙う。お手ごろ価格でそれなりの機能。そうなると書くことなんてない。いいんじゃない?コレ。で話が済んでしまうわけだ。

これまで使ってたオリンパスのC-990ZS(2001年3月発売)は最高画質の1600×1200で撮るとメモリ(酢豆)への書き込みに30秒以上かかってしまう。起動も光学ズームも全部の動作がのろい。酢豆は薄いので甥っ子に2枚も割られた。単3電池が4個もいるし、しかもわりとすぐ切れる。当時としては当然だが大きくて重たい。動画撮れるけど設定がめちゃめちゃ面倒で、どうやっていけば動画モードになるのかいまだに謎だ。

それらの点はすべてクリアした(処理速度速い、SDカード、単3×2個、小さい、動画もラクチンで音まで録れる)上に、光学ズームは4倍だし、マニュアルモード(シャッタースピードと絞りを好きなように選べる)があったり、右側に右手をかけられる握りだま(これ俺的に大ポイント!)があったりと、2006年3月発売はやっぱり違うと大感心。これで18,800円だったから恐れ入る。

さらに偉いのが、Mac miniに付属していたマルチメディアライフ統合ソフトiLife'06の中の「iPhoto」。なにげにUSBで繋いだだけでカメラを認識してしまい、とっとと写真を取り込みやがった。おそるべし。


まあこのように、常に、最高ではなくその少し下でそこそこの満足を得る、という行動パターンを取っている人には、十分すぎるほどの満足が得られるものと思う。考えてみてくださいよ。最高機種を見栄張って買ったところで、その中の機能のいくつが使えるんですか? どう使うのかもわからないカタカナ22文字の新機能が本当にいるんですか? 体積半分お値段は倍なんてちっこいの買って手ぶれボケボケの写真を粗い手ぶれ防止機能でざらざらにしたあ挙句に、ポケットに入れてシャツごと洗濯したりするんじゃないですか? その点、カメラ内部で画像処理を行うチップにバシッと技術力を投入し、それを下の機種にもちゃんと搭載するキヤノンは偉い。

偉そうなことを言ったけど、まあデジカメなんてそんな頻繁に使わんから、安ければいいのだ。中学の時写真部に2年間在籍したのにフィルム4本しか写真を撮らなかった写真嫌いの俺だから……