ミケラニョロ2

Michelangeloミケランジェロは「大天使ミカエル」の意味。キリスト教の世界では誕生日の聖人の名を付けるのが一般的だが、大天使の名前を名乗ることも一般的かどうかは知らない。正常な人間なら畏れおおくて憚られるだろう。

さて、ミケランジェロ本人が生前使用していたMichelagnioloミケラニョロは「子羊ミカエル」である。キリストのことを「神の子羊」と呼ぶが、後ろに-oloという卑小辞がついているので「ちっちゃい(素行の悪い)子羊ミカエル」になる。キリストに遠く及ばない気持ちが入っているのだろうか。大天使ミカエルを自称するのはあんまりだから、謙遜してこんな名前を使っていたのだろうか。あるいは後の人が「素行の悪い神の子羊なんてことがあるものか、大天使に並び称されてこそふさわしい」と諡った名なのかも知れない。

しかし日本語ではニョロニョロである。威厳も謙遜もあったもんじゃない。あっ。そうか。こんなことを考えてたから、ニョロニョロしたやつらが床を行列作って歩くアル中の幻覚みたいな夢を見たのか……笑