でけた。

混声合唱とピアノのための組曲「生きよ、と。」、ついに完成。人生ではじめての組曲である。あ、シーケンサで作ったピアノ殴り弾き組曲「カセコンダ愛の歌」とかいうのはあったけど……あれは作品の形をしてないからなあ。

ここ数年、生まれて、生きることについてつらつらと考えたことを、小池昌代さんの詩の言葉を借り、3曲35ページの音にした。近年亡くなった友人のこと、脳梗塞や脳動脈瘤で闘病中の友人のこと、実習で見学した帝王切開での誕生の瞬間、骨髄移植の晩期合併症のため死期の近い10歳の女の子のレントゲン写真、骨肉腫のため13歳の命を散らせた大牟田の中学生が最後に書いた作文のこと、そんなもろもろを、全部たたきこんだ。自分の持っているつたない作曲の技術も、使えるものはすべてつぎ込んだ。

そしてこれを、朝日作曲賞に応募しようというわけだ。まず譜面審査があり、これを通過した作品について演奏審査を行い、朝日作曲賞と佳作が決定される。演奏審査に残るところまでは行ってほしいものだが……世の中そんなに甘くはないだろうなあ。